『サイボーグ009』が熱い

先週の金曜日『化物語』でも見てみようかなと思っていたのに『サイボーグ009』を読みふけっていたらいつの間にか放送が終わっていました。

という訳で今『サイボーグ009』読んでます。人類の暗い現実を抉り出し、戦争への怒りと世界平和への願いを真っ向から訴えてくる作品。まっこと世に"名作"と呼ばれるものは、時代が移り変わってもその魅力が褪せることはないのだなと深く感じ入りました。まだ6冊くらい残ってますけどすごく良いです。今読んでも全然古くないし、少年マンガでしか味わえない熱さとドキドキでいっぱい。科学に神話に時空までテーマも多彩で、多国籍なヒーローたちが地球上のあらゆる場所で活躍するスケールの大きさも最高!けど、こんなに切ないヒーロー物語は初めて見ました。特にヨミ編のラストはあまりに印象的。自分がこれまで読んだ漫画の中でも屈指の名シーンになりました。002と009の会話が…少女の台詞が!ああ…!

サイボーグ009』は1960年〜80年代頃に描かれた作品。その内容には冷戦、ベトナム戦争オイルショック、貧困、人種差別、禁止薬物の横行、環境破壊といったリアルの時代背景が色濃く反映されています。驚いたのが、そういった社会問題が現在も未だに解決されていないこと。今の世の中は009の時代から少しは前進できているのか?と考えさせられます。

なんで戦争ってなくならないんだろう。