ダ・ヴィンチ 4月号

ダ・ヴィンチ 2010年 04月号 [雑誌]

ダ・ヴィンチ 2010年 04月号 [雑誌]

今月号は「作家生活15年!あなたの知らない京極夏彦という特集があります。筆頭は漫☆画太郎先生による描き下ろしマンガ「世にも奇妙な京☆極夏彦」。京極先生本人からのラブコールで実現したというこの企画、「京極にまつわる七不思議を、「京極堂」を訪れたババアと京極の掛け合いを軸にカラー2ページで描いている」(コミックナタリーより引用)なのに不思議が「5」までしかないという世にも奇妙なマンガであります。いやしかし京極先生の怪人っぷりが凄過ぎてとても「七」不思議でも収まらないのではないでしょうか。26名の証言と合わせても、読めば読むほど先生が人間じゃないような気がしてなりません。堤幸彦氏の「本当は「頭」のみで胴体はガスのように存在しないのではないか」という仮説が案外アリのような気さえ・・・。唯一親近感を持てるのはくだらないネタ(主にうんこ)が好きってところかなぁ。
京極先生の小説自体も独特の雰囲気を持っていますけど(見た目から既に)(分厚くて妙なオーラを放っている)、作者本人のキャラがここまで確立されているのもオモチロイと思います。以前WJの巻末に椎橋先生が京極先生と対面したと思しきコメントを載せていましたが、「京極夏彦」という固有名詞は一切出されてなかったんですよね。ただ「革手袋の小説家」とか「手袋の妖怪小説家」と書かれていただけ。それだけでもう誰だか分かっちゃうんです。個性がマンガのキャラクター並み。数々の肩書きももはや意味不明。本人は怪人。感心しかできないですもう。
関連:ダ・ヴィンチで画太郎先生「世にも奇妙な京☆極夏彦」描く (コミックナタリー)
そういえば今日は水木しげる御大のお誕生日ですね。拙者もゆくゆくはあの境地に至りたいので眠りを大切に生活しよう。